2024-02

2023・3・23(水)小澤征爾音楽塾「ラ・ボエーム」

      東京文化会館大ホール  3時

 2000年に始まった「小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト」の「ⅩⅠⅩ」、今年はプッチーニの「ラ・ボエーム」。
 このオペラは、2004年にロバート・カーセン演出(小澤征爾指揮、ムゼッタにアンナ・ネトレプコが出ていた)で上演されたことがあったが、今回はデイヴィッド・ニースによる新演出である。

 指揮がディエゴ・マテウス(小澤征爾音楽塾首席指揮者)、装置と衣装がロバート・パージオーラ。
 主役歌手陣は、エリザベス・カバイエロ(ミミ)、ジャン=フランソワ・ポラス(ロドルフォ)、アナ・クリスティ(ムゼッタ)、デイヴィッド・ビズィック(マルチェッロ)、デイヴィッド・クロフォード(ショナール)、ウィリアム・トマス(コッリーネ)、フィリップ・ココリノス(ベノワ、アルチンドーロ)。それに小澤征爾音楽塾オーケストラと同合唱団、京都市少年合唱団━━という顔ぶれ。

 デイヴィッド・ニースの演出だから、舞台は伝統的で写実的、穏健なスタイルであることは予想通り。第2幕のカフェ・モミュスの場など、結構な舞台装置と大人数の合唱団員を揃えているのだから、もっと群衆の動きに華やかな活気があれば━━人々が舞台装置の一つのように佇立したままの光景が多く観られたのがもどかしい。
 ただ第4幕では、ミミの死を悼む若者たちの演技にもかなり精微な表現が見られ、泣かせどころとして綿密につくられていただろう。

 歌手陣は、ムゼッタが第2幕で叫び過ぎていたことを除けば、バランスよくまとまっている。一方、「音楽塾生」によるオーケストラは、「コーチたち」がどの程度加わっていたのかは知らないけれども、最強奏の音などはかなり粗っぽく、「下町のラ・ボエーム」という感である。指揮のディエゴ・マテウスも、昔に比べて最近はかなり情熱的な表現を採るようになっているから、これが地なのかもしれないが。

 会場は満席。滅多にオペラになど来ない人も多かったような雰囲気である。カーテンコールには小澤征爾音楽塾塾長・音楽監督も登場して熱狂的な拍手と歓声を浴びていた。

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