2024-03

2023・6・14(水)サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン
~エリアス弦楽四重奏団のベートーヴェン・サイクル~

    小ホール ブルーローズ  7時

 このシリーズも今日が第6回、最終回。「第4番ハ短調」「第8番変ホ長調《ハープ》」「第13番変ロ長調」+「大フーガ」が演奏された。

 演奏全体への印象については一昨日のそれとほぼ同じだが、今日は第1ヴァイオリンのサラ・ビトックが気合を入れ過ぎていたのか、些か強引な弾き方のような感があったことと、その一方、予想通り「大フーガ」での4人の演奏の昂揚が目覚ましかったこと、などが印象に残った。爽やかである。音楽の深みといったものは、やはりこれからだろう。

 ━━これは彼らの演奏と比べてどうこうと言う意味では決してないし、若い世代の意気軒高な情熱にあふれた演奏は、それはそれでよいのだが、このところ、たとえば昔のスメタナ弦楽四重奏団の演奏のような、じっくりと味わい深く弾かれるベートーヴェンをナマのコンサートでまた聴いてみたいな、という気持になるのを抑えきれない。
 今日の「ハープ」で言えば、第1楽章の終りのところ、第221小節からの個所で、第1ヴァイオリンが際立ちながらエネルギッシュに突き進んで行く演奏ではなく、もっと4人が情感を籠めて、ひとつの解決点を目指して登って行くような━━そう、いわば「坂の上の雲」を目指し、憧れに満ちてひたすら登って行くような、そういう演奏にもう一度接してみたい、と思ってしまうのである。たとえば、往年のバリリ四重奏団の演奏のようなタイプ・・・・。

コメント

バリリ四重奏団

もはや古いことで何を聴いたかも定かではありませんが、バリリ四重奏団のがっちりとした骨組みに暖かみのある音はいまだに耳にのこっている気がします。
それから、好みは分かれると思いますが、ウィーンコンツェルトハウス四重奏団も忘れ難いです。LPで聴いたシューベルトのハ長調の弦楽五重奏曲の嫋々とした音の流れには、最初に聴いた時から没我の境地に浸りました。

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