2024-03

2023・6・15(木)パレルモ・マッシモ劇場来日公演「ラ・ボエーム」

      東京文化会館大ホール  6時30分

 久しぶりに聴き、観ることができたイタリアのオペラハウスの来日公演。
 東京4回、高崎・浜松・びわ湖・名古屋・大阪各1回の全9回公演で、プッチーニの「ラ・ボエーム」と、ヴェルディの「椿姫」を携えてのツアーである。今回は歌手陣だけでなく、歌劇場所属の合唱と管弦楽団も一緒にやって来た。ただし少年合唱は日本の各地の合唱団が出演する。

 今日はその初日公演で、「ラ・ボエーム」が上演された。フランチェスコ・イヴァン・チャンパの指揮、マリオ・ポンティッジャの演出。
 主な配役は、アンジェラ・ゲオルギュー(ミミ)、ヴィットリオ・グリゴーロ(ロドルフォ)、ジェッシカ・ヌッチオ(ムゼッタ)、フランチェスコ・ヴルタッジョ(マルチェッロ)、ジョヴァンニ・アウジェッリ(コッリーネ)、イタロ・プロフェリシェ(ショナール)、ルチアーノ・ロベルティ(ブノワ、アルチンドーロ)。
 少年合唱には、TOKYO FM少年合唱団が出演していた。

 ミミを歌い演じたゲオルギューの健在ぶりがめでたい。昔のような華やかさはやや薄れたかとも思われるが、控え目で病身のミミの演技とするなら、充分だろう(ミミは一筋縄では行かない女性なのだが)。
 グリゴーロの声がずば抜けて大きいので、男声歌手陣にはちょっとムラを感じさせるところがなくもないが、手堅い出来ではある。

 演出は予想通り鷹揚なものだから、演劇という面から見ればもどかしさを感じさせる個所も多いし、最近の日本の演出家による舞台の方が遥かに細かい面白さを出しているけれども、舞台全体にあふれる独特の雰囲気は、やはり本場ならではの強みだ。イタリア・オペラの醍醐味が充分に堪能できたのは言うまでもない。そういう状況がまた戻って来たことは嬉しい限りである。

 カーテンコールでは客席も盛り上がった。日本の少年合唱団もよくやっていたと思うのだが、歌劇場側の合唱指揮者が自らの合唱団のみで拍手を享け、少年合唱団を無視していたような気配があったのは解せない。
 第3幕のあとの休憩時間が伸びたので、終演は10時近くになった。

コメント

めでたい!

私は残念ながら足を運ぶことができませんでしたが、当初2020年6月に予定されていた来日が何度も延期され、この度ようやく実現したのは喜ばしい限りです。
最近のオペラの演出は細かすぎる気がしていたので、イタリアの劇場の鷹揚な演出というのを見てみたかったです。

 仕事の都合もあり、名古屋での公演を拝聴。ゲオルギューはなかなか良い安定感で、ベテランの風格も多くの場面で感じた。雰囲気のある劇場で良かったが、キャパの割に少々、聴衆が少ないような気がした次第である。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | HOME |  »

























Since Sep.13.2007
今日までの訪問者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

・雑誌「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」
連載中