2024-03

2023・6・18(日)ケレム・ハサン指揮読売日本交響楽団

     東京芸術劇場コンサートホール  2時

 1992年ロンドン生まれで、現在はオーストリアのチロル交響楽団の首席指揮者を務めているケレム・ハサンが来日。
 チャイコフスキーの「スペードの女王」序曲と「交響曲第5番」、その2曲の間にショパンの「ピアノ協奏曲第2番」(ソリストはアメリカ出身、2018年リーズ国際コンクール優勝のエリック・ルー)を置くプログラムを指揮。コンサートマスターは長原幸太。

 ケレム・ハサンは、私はナマでは初めて聴いたが、英国出身の指揮者としては、今どき珍しいタイプの人と言えるかもしれない。
 チャイコフスキーの作品では、音楽を骨太に豪快に、叩きつけるような最強音と強いデュナミークの対比、分厚く重量感豊かで翳りの濃い音色で響かせる。「第5交響曲」など、ちょっと昔のパウル・ファン・ケンペンの指揮のような古武士的な豪壮さを感じさせるけれども、しかしそこはやはり現代の指揮者らしく、強弱のニュアンスはかなり微細で、多彩な表情の変化には事欠かない。

 オーケストラを強力に鳴らすところは気魄の若者らしくて微笑ましいが、読響が巧いので放縦な演奏にならず、均衡を保っているところがいい。それにしても今日の第2楽章のホルンのソロは見事だった。

 「スペードの女王」の序曲(序奏?)にしても、こんなにダイナミックな演奏は、歌劇場のピットではまず聴けないタイプのものだろう。この指揮者、古典ものなどを振ったら、どんな音楽をやるだろうか?

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