2024-03

2023・6・29(木)調布国際音楽祭 川久保・佐藤・松田

      調布市グリーンホール 大ホール  2時

 鈴木優人がエグゼクティブ・プロデューサーを務める「調布国際音楽祭」。今年は第11回で、6月24日から7月2日まで、例年と同じく、調布駅前の調布市グリーンホールや深大寺本堂で開催されている。
 オーケストラには読響やバッハ・コレギウム・ジャパン、フェスティバル・オーケストラ(第9)などが出演、室内楽や歌曲のコンサートなどもある。

 今日聴いたのは室内楽演奏会で、川久保賜紀(vn)、佐藤晴真(vc)、松田華音(pf)の演奏。
 第1部に、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」(プレトニョフ編)から5曲(松田)、同「なつかしい土地の思い出」から2曲(松田、川久保)、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」(佐藤、松田)、チャイコフスキーの「四季」から2曲(松田)。そして第2部ではチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」が3人により演奏される━━というプログラム。

 私の目当てはこのトリオにあったのだが‥‥。そもそもピアノとヴァイオリンとチェロという楽器の構成そのものが、弦楽四重奏のような完璧な融合を生みにくいものだが、今日の演奏も何かひとつしっくり来なかったな、というのが、申し訳ないけれども正直な印象だ。
 ヴァイオリンとチェロが、概して所謂室内楽的な調和を保ちつつ演奏しているのに対し、ピアノはそれらに合わせながらも、己が主題を受け持つ個所になると、突如として大音響で前面に躍り出る、といった感なのである。

 3人が相手の顔色を窺う演奏にとどまるよりは、各々が自己主張を繰り広げる演奏の方がスリルを生むかもしれないが━━とにかく、今日の演奏はその辺りに疑問を生じさせたと言えるかもしれない。
 だが、それにもかかわらず、このチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」が誠実な音楽であるということを思い起こさせてくれたのは確かであった。

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