2024-03

2023・7・27(木)セバスティアン・ヴァイグレ指揮読響

       サントリーホール  7時

 モーツァルトの「フリーメイソンのための葬送音楽」、細川俊夫の「ヴァイオリン協奏曲《祈る人》」(ソリストは樫本大進)、モーツァルトの「交響曲第31番《パリ》」、シュレーカーの「あるドラマへの前奏曲」という一風変わった選曲によるプログラム。コンサートマスターは長原幸太。

 細川俊夫の「ヴァイオリン協奏曲」は、読響とベルリン・フィル、ルツェルン響の共同委嘱作品の由。世界初演は今年の3月2日、ベルリンで行われている。演奏時間は25分程度か。これまで聴いた細川俊夫の管弦楽曲やオペラとは若干雰囲気を異にして、ヴァイオリンのソロが激しい起伏で曲を進めて行く。作曲者の説明によれば、シャーマニズムと宇宙との対話、確執、融合といったイメージが織り込まれている由。
 なお樫本大進は、アンコールとしてイザイの「無伴奏ソナタ第4番」から「サラバンド」を弾いた。

 シュレーカーの「あるドラマへの前奏曲」は、ヴァイグレの共感の強さもあり、この日の白眉と言えたであろう。「あるドラマ」というのは、シュレーカーのオペラ「烙印を押された人々」のこと。オペラのための実際の前奏曲ではないが、それと深い関りを持つ作品の由。大編成の管弦楽による色彩的な曲だ。これほどの作品を書いた作曲家に「頽廃音楽」のレッテルを張ったナチスの愚かさを嗤う。

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