2024-03

2023・9・16(土)マリオ・ヴェンツァーゴ指揮読売日本交響楽団

       東京芸術劇場コンサートホール  2時

 先日のは9月定期だったが、今日のは「土曜マチネーシリーズ」。昼間のコンサートは客の入りがいい。
 今日のプログラムは、オネゲルの「交響的運動第1番《パシフィック231》」と「同第2番《ラグビー》」、バルトークの「ヴァイオリン協奏曲第1番」(ソリストはヴェロニカ・エーベルレ)、ベートーヴェンの「交響曲第5番《運命》」。コンサートマスターは長原幸太。

 オネゲルの2曲をナマで聴くのは久しぶりだ。「パシフィック231」は、なかなか全速力に達しない機関車という雰囲気の演奏だったけれども、制動のかかる寸前に達した暴走機関車的なオーケストラの咆哮はなかなかのもの。
 半世紀以上も前、NHKのラジオ番組でだれかが「パリで聴いた時には、なんて物凄い曲か、と思いましたよ」と語っていたのが妙に強く記憶に残っているのだが━━前述の僅かな瞬間に閃いた音響の力感がそれを思いださせてくれた。
 しかし、この曲に比べると、「ラグビー」という曲は‥‥やはり二番煎じの感を免れまい。

 エーベルレの弾くバルトークの協奏曲と、彼女がソロ・アンコールで弾いたニコラ・マッティスの「アリア・ファンタジア」を不思議なほど快く味わった後、ベートーヴェンの「5番」を楽しみにしていたが、先日のブルックナーの「4番」の時に比べると、期待したほどユニークな演奏ではなかったようだ。
 第1楽章では、8分音符をすべてテヌート(長さを充分に保って)気味に演奏させていたのが、現代流行りのスタイルとは正反対の音楽になっていて、これはこれで面白かったが━━あの有名な主題の中のフェルマータの最後をすべてフェイドアウト(漸弱)にするのは(そういう指揮者もたまにいるが)どうも気持が悪い。

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