2024-03

2023・9・18(月)ローレンス・レネス指揮東京都交響楽団

      サントリーホール  2時

 オランダ系の指揮者レネス(53歳の由)が都響へ3度目の客演。
 前半にモーツァルトの「クラリネット協奏曲」をヴィオラ協奏曲に編曲した版がタベア・ツインマーマンをソリストに迎えて演奏され、後半には、レネス自身が抜粋構成したプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」が演奏された。
 コンサートマスターは矢部達哉。

 ヴィオラ協奏曲版は、だれの編曲かは不詳とのこと。私は初めて聴く機会を得たので期待していたのだが、どうも冴えない━━というのは、やはり楽器の音域、音色、パートの動きなどが、クラリネット・ソロで演奏される場合と異なり、オーケストラに対して際立つ効果が低いからではないかと思われる。もともとヴィオラ協奏曲として作曲されていない場合の管弦楽法との違いは、如何ともし難いのではないか。

 タベア・ツィンマーマンがインタヴューで自慢していた新しい楽器も、このコンチェルトでは、あまり真価を発揮できずに終ったようである。むしろアンコールで弾いたクルタークの無伴奏曲「イン・ノミネ」が、その新しいヴィオラの特色を━━これは実に凄味があった━━発揮していた。

 プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」は、一般に知られている如何なる組曲とも異なる、レネス独自の構成・配列によるもの。
 このレネスという人は、私は6年前にN響の「MUSIC TOMORROW」(☞2017年6月9日)でしか聴いたことがなかったのだが、やはりいい指揮者だと思う。彼の指揮のもと、今日の都響は厚みと膨らみと奥行感に富んだ響きを聴かせ、このバレエ曲を、色彩感というよりはむしろ陰影豊かな音楽として再現してくれた。

コメント

「ロメオ」を久しぶりに聞きたくて出かけました。
まずコンチェルトですが、「これがヴィオラ?」と滑らかな音色に驚きました。
心地良すぎるくらいでしたが、アンコールでは逆に音の迫力にびっくり。
土曜日も聞く予定ですが、そこで新ヴィオラの別な面をたっぷり聞けそうです。

前に「ロメオ」を聞いたときは素晴らしいなと思いつつ、席がステージから遠くどんな楽器が鳴っているか判別がつきませんでした。
今回はオケを見渡せる席で、特にチューバの活躍に驚きました。
オケ全体としても好調、初めて聞くレネスの指揮で「ロメオ」の楽しさを満喫しました。
そして「トリスタン」の前奏曲とは全く違う愛のシーン、13歳だったとされるジュリエットの若々しい情熱も感じました。

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