2024-03

2023・9・19(火)ハインツ・ホリガー オーボエ・リサイタル

       東京文化会館小ホール  7時

 ホリガーは1939年生まれだから、今年84歳である。
 だが彼もまた矍鑠として、椅子も使わず、全ステージを務め上げる。冒頭の1ヵ所か2ヵ所、音のふらつきはあったものの、それ以外では完璧なほどの安定感、驚くべき集中力が演奏を満たす。その音楽に湛えられた豊かな情感と深みは、驚異的というほかはない。渋いプログラムながらホールは満席。
 ピアノはアントン・ケルニャック。

 プログラムは、フランス音楽とホリガー自身の作品とを組み合わせたもの。
 まずラヴェルの「ハバネラ形式の小品」と「カディッシュ」、メシアンの「ヴォカリーズ・エチュード」と「初見視奏曲」が演奏され、ホリガー自身の作「ライフライン」「コン・ズランチョ」(休憩)「オーボエとピアノのためのソナタ」「ピアノのためのソナチネ」が続き、後半にジョリヴェの「オリノコ川の丸木舟を操る人の歌」、サン=サーンスの「うぐいす」、ラヴェルの「ソナチネ」(オーボエとピアノ版)が演奏された。

 このうち、「ライフライン」と「ソナチネ」はピアノ・ソロによる作品である。
 だがホリガーは、更にその上にアンコールとして、ブーランジェの「ノクテュルヌ」、ドビュッシーの「クラリネットのための小品」、ミヨーの「ヴォカリーズ・エチュード《エール》」を演奏するという凄いエネルギーであった。

 終演は9時10分頃になったが、さらにそのあと、CD購入者を対象にサイン会(これは終りまでは見なかったが、とにかくロビーは長蛇の列だった)をやったのだから、84歳のホリガーの元気さたるや、恐るべきものだ。

コメント

大阪フィルさんとのコラボ!

9月29日、30日の大阪フィルさんの定演は、ハインツ.ホリガーさんの指揮とオーボエです。ルトスワフスキの「オーボエ、ハープの為の二重協奏曲」、ホリガーの「音のかけら」、シューベルトの「ザ.グレイト」。ホリガーさんの指揮とオーボエ。楽しみです。

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