2024-03

2023・10・1(日)モーツァルト・マチネ スダーン指揮東京響

        ミューザ川崎シンフォニーホール  11時

 東京交響楽団の前音楽監督(現桂冠指揮者)で、この「モーツァルト・マチネ」シリーズの創設者でもあるユベール・スダーンの指揮するモーツァルトを、久しぶりに聴く。スダーンはこのシリーズには5年ぶりの登場、とどこかに書いてあったような気がしたが、もうそんなになるのか。

 プログラムは「ディヴェルティメント ニ長調K.136」、「交響曲第31番ニ長調《パリ》」、「交響曲第35番ニ長調《ハフナー》」というもので、アンコールは「パリ交響曲」の第2楽章。

 スダーンのモーツァルトは、やはりいい。引き締まったアンサンブルだが、響きには凝縮よりもむしろ膨らみがあって、柔らかさとあたたかさを感じさせる。シンフォニックで厚みのある音だが、決して物々しくはならない。それはまさに昔ながらのスダーンの音楽だが、強いて変化を感じさせたところがあるとすれば、やや自由な解放感のようなものが加わったか、というところか。

 いずれにせよスダーンのことだから、きっとまた東響を絞り上げたのだろうな、と勝手に考えていたのだが、楽屋に立ち寄ってスダーンから話を聞いたら、「驚くなよ、リハーサルはただ1回だけだ」と笑っていた。事務局でもそう言っていたから、たしかなのだろう。しかし、たった1回の練習で「スダーンの音」が復活するとは。オーケストラ自身が昔の音を覚えていたのだろうか。

 ただ、今日は客員奏者も少なからず乗っていたようだから、そうするとやはりスダーンのカリスマ性か、ということになるが━━。とにかく、久しぶりに、いいモーツァルトを聴いた感。コンサートマスターは関朋岳(客員)。

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