2023・11・3(金)ルイージ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ミューザ川崎シンフォニーホール 5時
この10年間近く、マリス・ヤンソンス、グスターヴォ・ヒメノ、ダニエレ・ガッティ、パーヴォ・ヤルヴィというそれぞれの指揮者とともにほぼ2年ごとに来日していたアムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。コロナで1回抜けのような形で、今回は4年ぶりの来日となった。
首席指揮者は空席のため(マケラが就任するのは2027年だから、随分先のことだ)、ファビオ・ルイージが客演で帯同して来た。プログラムは、ビゼーの「交響曲」に、ドヴォルジャークの「新世界交響曲」である。
伝え聞くところによると、最初はメインに「幻想交響曲」をやるとオケ側が言ってきた由。それなら同じフランスものをと、ビゼーの交響曲をリクエストしておいたところ、あとからメインを「新世界」にする、と言って来たのだという。
━━まあ、コンセルトヘボウの日本公演に何も「新世界」でなくても、と思われるが、実際に聴いてみると、演奏はなかなか立派なものだった。もちろん、往年のハイティンク時代のような独特の豊潤無比で気品ある個性的な音色とは全く異なる、インターナショナルな響きではあるけれど、たっぷりとした量感を備えた機能的な「新世界」としての良さはあるだろう。
先日聴いたチェコ・フィルのそれとは別の、西欧のオーケストラによるドヴォルジャークの音楽としての色合いは実にはっきりと出ていたし、スケールの大きな「新世界交響曲」としての愉しさは充分に味わうことはできた。
ただし、前半のビゼーの交響曲での演奏は、意外にエスプリも洒落っ気も乏しく、あまりリハーサルをしていなかったのかな、という気がしないでもなかったが。
アンコールは、また「スラヴ舞曲ホ短調」をやるのではないかと冷や冷やしていると、チャイコフスキーの「エフゲニ・オネーギン」の「ポロネーズ」が華やかに始まった。
この10年間近く、マリス・ヤンソンス、グスターヴォ・ヒメノ、ダニエレ・ガッティ、パーヴォ・ヤルヴィというそれぞれの指揮者とともにほぼ2年ごとに来日していたアムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。コロナで1回抜けのような形で、今回は4年ぶりの来日となった。
首席指揮者は空席のため(マケラが就任するのは2027年だから、随分先のことだ)、ファビオ・ルイージが客演で帯同して来た。プログラムは、ビゼーの「交響曲」に、ドヴォルジャークの「新世界交響曲」である。
伝え聞くところによると、最初はメインに「幻想交響曲」をやるとオケ側が言ってきた由。それなら同じフランスものをと、ビゼーの交響曲をリクエストしておいたところ、あとからメインを「新世界」にする、と言って来たのだという。
━━まあ、コンセルトヘボウの日本公演に何も「新世界」でなくても、と思われるが、実際に聴いてみると、演奏はなかなか立派なものだった。もちろん、往年のハイティンク時代のような独特の豊潤無比で気品ある個性的な音色とは全く異なる、インターナショナルな響きではあるけれど、たっぷりとした量感を備えた機能的な「新世界」としての良さはあるだろう。
先日聴いたチェコ・フィルのそれとは別の、西欧のオーケストラによるドヴォルジャークの音楽としての色合いは実にはっきりと出ていたし、スケールの大きな「新世界交響曲」としての愉しさは充分に味わうことはできた。
ただし、前半のビゼーの交響曲での演奏は、意外にエスプリも洒落っ気も乏しく、あまりリハーサルをしていなかったのかな、という気がしないでもなかったが。
アンコールは、また「スラヴ舞曲ホ短調」をやるのではないかと冷や冷やしていると、チャイコフスキーの「エフゲニ・オネーギン」の「ポロネーズ」が華やかに始まった。
コメント
京都で拝聴しました!
京都コンサートホールでのプログラムは、ウェーバーのオペラ オベロン序曲、リストのピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキーの交響曲第5番。リストのソリスト、イェフィム.ブロンフマンさんは私、初めて拝聴しますが、いぶし銀のリストでした。圧巻は、チャイコフスキーの5番!コンセルトヘボウ管のビロードのような響き!5番の世界に引き込まれました!素晴らしい演奏を堪能しました。例によって出待ちをしました。音楽は国境を越える!と確信しながら。Bravi !!
文京シビックでの来日最終日公演ではビゼーも興に乗ったノリの良い演奏で、特にオーボエのソロは素晴らしく、クラリネットも二人で茶色い、ボックスウッド(つげ)またはモパネの楽器で明るく柔らかい音色で楽しい演奏を聴かせてくれました。