2024-04

2024・2・9(金)追補 山田和樹指揮読売日本交響楽団

     サントリーホール  7時

 「ノヴェンバー・ステップス」が演奏されたあと、すぐロビーに戻り、3曲目のベートーヴェンの「第2交響曲」は失礼し、共同通信の配信記事について打ち合わせをしてただちに帰宅、留守電に入っていた読売新聞、信州毎日新聞、産経新聞などとの「談」や打ち合わせを続けるなど、「打ちのめされ」てばかりもいられないような状況に追い込まれたのは事実だが、ここで当日の本来の取材対象であった山田和樹指揮読響の演奏に触れておかないのは、さらに礼を失することになるだろう。

 1曲目は、バルトークの「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」だったが、山田和樹は全身を躍動させつつ音楽を盛り立てようとしていたものの、オーケストラの方はやはりシリアスな、つまり生真面目な、敢えて言えば何となく沈んだ感の演奏に終始していたという印象が拭えなかった、というのが正直な印象である。
 彼が指揮する「弦チェレ」は、以前にオーケストラ・アンサンブル金沢と仙台フィルの合同演奏によるものを金沢で聴いたことがあり(☞2021年9月12日)、熱気としては、むしろそちらの方に分があっただろう。

 不思議なことに、私はその演奏を聴きながら、20年ほど前にサイトウ・キネン・フェスティバル松本で、小澤征爾がサイトウ・キネン・オーケストラを指揮した時のこの曲の演奏を思い出し、あれはあのコンビの最高の演奏といってもよかったな、などということばかり考えてしまっていたのである。何か虫の知らせだったのか。

 そして「ノヴェンバー・ステップス」。琵琶と尺八それぞれのソリストの世代は既に新しくなり、昔の2人のようなスケールの大きさと、名人同士の突き詰めたような丁々発止の応酬などというイメージの代わりに、気負いのない自然体の協演というイメージを感じさせられたのも、また時代の変遷ということになるのかもしれない。

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