2024-04

2024・2・19(月)諏訪内晶子芸術監督 国際音楽祭NIPPON(続)

       紀尾井ホール  7時

 コロナ・ワクチンの第7回を先週金曜日に実施、昨年は初めてモデルナに当たって(選んだわけではない)翌日短時間の発熱(37度6分程度)が出たが、今回はファイザーだったせいか、幸いに発熱は無し。ただし眠気と寒気に襲われ、先週末は演奏会やオペラを二つ、棒に振った。もっともその間を縫って、ラジオでの小澤征爾さん追悼番組の生出演やら録音打ち合わせなどに忙殺されていたのだが━━

 今日聴いた演奏会は、諏訪内晶子が主宰する「国際音楽祭NIPPON」の一環で、「AKIKO Plays CLASSIC & MODERN with Friends」と題された2回シリーズの室内楽演奏会の初日。19世紀初頭のウィーンを舞台にした作品群によるプログラムが組まれている。
 演奏は、諏訪内晶子を中心に、ベンヤミン・シュミット(vn)、鈴木康浩(va)、イェンス=ペーター・マインツ(vc)、池松宏(cb)、ポール・メイエ(cl)、秋元孝介(pf)という顔ぶれだ。

 プログラムは、ベートーヴェンの「2つのオブリガート眼鏡付きの二重奏曲」からの「アレグロ」、モーツァルトの「クラリネット五重奏曲」、パガニーニの「モーゼ変奏曲」(原曲はロッシーニのオペラ「エジプトのモーゼ」の一節)、パガニーニ~クライスラー編の「ラ・カンパネラ」、シューベルトの「ピアノ五重奏曲《ます》」。

 面白いプログラムだったが、中でも度肝を抜かれたのは、諏訪内晶子が弾いたパガニーニの2曲である。彼女がこれほど「荒々しい凶暴な美しさ」を前面に押し出して演奏したのを、私はこれまで聴いたことがなかった。その前のモーツァルトの五重奏曲から一転しての荒技だから、聴衆も驚いたはずである。諏訪内晶子というヴァイオリニストの既存のイメージを覆すかのような、こういう思いがけぬ演奏を聴けるのが、ナマの演奏会の利点のひとつでもあろう。

 もっとも今日の演奏では、そのモーツァルトも含め、しっとりしたアンサンブルの妙味が披露されるよりも、ほぼ全員が、オレがオレが、といった調子で張り合うという面白さの方がより強く印象に残ったと言えなくもない。
 第2回は21日に開催される。

コメント

シューマンの室内楽

この2回は行きかったのだが、残念にも仕事がのびていけずで、結局2月23日初台のシューマン室内楽マラソンだけ。渋いけど好きな曲の多いシューマンの室内楽がまとまって演奏されるのは画期的。第1部 のピアノ三重奏曲第1〜3番と第4部の幻想小曲集、ピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲を堪能。(その間にインバル都響のマーラー10番があったので昼の第2,3部は聴けず)。トリオは知的な葵トリオ、元気いっぱいの辻彩奈、ベテランの味のベンヤミン・シュミットといった演奏者が曲に合った配置になっていて、企画者の目利きに感心。第4部は有名曲2つがメーン。諏訪内監督登場、国際色豊かなベテランの華やかな室内楽の醍醐味で自己主張もほどほどに急がず焦らず旋律と響きを大切にした室内楽。こうでなくちゃ。特に諏訪内さんは年輪を重ね音色が優しく穏やかになってきたような気がする。協奏曲やほかの紀尾井ホールの2回は日程が合わず行けませんでしたが、この日は実にいいものを聴いた。思えば最初の回はコロナで開催がずれこみ関係者大変だったと思う。好企画、来年は何をやるか。期待してますよ。

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