2024-04

2024・2・27(火)東京二期会 ワーグナー「タンホイザー」GP

        東京文化会館大ホール  2時

 フランスのラン歌劇場との提携公演、キース・ウォーナー演出のプロダクションで、これは3年前に上演されたことがある(☞2021年2月17日、☞2021年2月18日の項参照)。管弦楽は前回同様、読響がピットに入っているが、指揮はアクセル・コーバー(意外にも初来日)になった。

 本番の上演は28日、29日、3月2日、3日の4回で、A・Bのダブルキャストだ。ただ私は、B組の出る日はスケジュールの関係で観られないので、今日はそのB組の方のGPを取材しに行った次第である。
 こちらはタンホイザーを片寄純也、エリーザベトを梶田真未、ヴェーヌスを土屋優子、ヴォルフラムを友清崇、ヘルマンを狩野賢一、そのほか━━という顔ぶれで、今日は片寄純也が本番に備え声を徹底的にセーヴしていたものの、梶田真未が清純で力強いエリーザベトを聴かせるなど、いい総練習が繰り広げられていた。

 このプロダクション、キース・ウォーナーにしては「まともな」演出に属するだろう。とはいえ、ヴェーヌスが第2幕の歌合戦の場に現れてタンホイザーに声援を送るそぶりを続けたり、ヴォルフラムのエリーザベトに対する愛を強調したりするなどの趣向は織り込まれている(いずれも目新しいものではないが)。ただし、大詰め幕切れの場面は、少々ぞっとさせられる光景と言えようか。

 音楽の面では、ドレスデン版とパリ版との折衷版が使用されていることは前にも書いたが、事実上は二期会の言うとおり、パリ版基本だ。パリ版は第1幕が少し長いけれど、魅力的な個所を多く含んでいて、私はこの方が好きである。アクセル・コーバーの指揮も手堅く、読響がなかなか豊かな音を出していた。

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