2024-03

2009・7・1(水)藤岡幸夫指揮関西フィルハーモニー管弦楽団 東京公演

   サントリーホール

 サン=サーンスの「死の舞踏」を演奏会で、それもこのように正面切った演奏で聴く機会は、ごく稀である。今日は、陰々滅々たる妖怪の音楽というより、威勢のいい死神(ソロはコンマスの岩谷祐之)に率いられたダイナミックな魔物の一団といった雰囲気の、すこぶる豪壮な「死の舞踏」であった。

 2曲目は、吉松隆の左手のためのピアノ協奏曲「ケフェウス・ノート」の改訂2管編成版東京初演――と銘打って、舘野泉をソリストに迎えての演奏。何とも甘美で快い作品。彼はソロ・アンコールでカッチーニの「アヴェ・マリア」(吉松編)を弾いたが、これもまた高級イージー・リスニングといった感。

 休憩後には、藤岡が得意とするシベリウス。今日は「第1交響曲」。
 凄まじく噴出するような演奏で、打楽器陣もハープもすべて荒削り、浪花の心意気というか、河内のおっさん風シベリウスというか、とにかく猛烈な「1番」ではあったが、他方陰翳の濃い響きに満ちた叙情的な部分には、紛れもない北欧のシベリウスの魅力的な音楽が滔々と流れていたことは疑いない。
 ただ、金管には少なからずミスが聞かれる。ナマゆえに仕方がないにしても、こういう取りこぼしは、プロとしては本来許されないこと。熱気と勢いだけではことは解決しない。
 アンコールはエルガーの「2つの小品」からの「夕べの歌」。

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