2024-03

2009・7・26(日)フェスタサマーミューザKAWASAKI初日
ユベール・スダーン指揮東京交響楽団のモーツァルト

  ミューザ川崎シンフォニーホール

 「オーケストラ夏の大祭典」と銘打ったフェスティバルが今年も開幕。「首都圏で活躍する9つのオーケストラ」および洗足学園音大や昭和音大のオーケストラの演奏会を中心に8月16日まで行われる。オープニング・コンサートは、ホスト・オーケストラたる東京交響楽団。音楽監督スダーンの指揮で、モーツァルト・プログラム。

 冒頭のレオポルド・モーツァルト(伝)の「おもちゃの交響曲」では、川崎市立登戸小学校の生徒たちがおもちゃの楽器で微笑ましく共演した。東響の首席トランペット奏者アントニオ・マルティも小さいラッパで参加したが、事務局から聞いた話では、その楽器はスダーンが昔吹いていた楽器(!)を大金かけて修復したものだそうな。
 子供が参加しているから、軽い演奏で片づけるのかと思ったら、なんと驚くほど正面切った、大曲のごとき毅然たる音楽づくりで押して行った。これこそがスダーンの本領であろう。

 そのあとの、W・A・モーツァルトの「ピアノ協奏曲第27番」(ソロは菊池洋子、素晴らしい)と、交響曲「ジュピター」でも、スダーンは一音符も疎かにしない緻密な音楽のつくりで、東響とのコンビの変わらぬ快調ぶりを余すところなく示していた。
 特に「ジュピター」は、小気味よく引き締まった響き、些かも隙なく揺るぎない構築、瑞々しい旋律美、明晰な動きを聴かせる内声部など、完璧とも言える演奏であった。これはライヴ・レコーディングされてもよかっただろうに。

 アンコールでの「フィガロの結婚」序曲は、「ジュピター」よりはやや自由な雰囲気ではあったが、それでもスダーンらしく丁寧なつくりである。
 客席は文字通り満杯。かなりの吸引力である。このような良い演奏を初日に聴いたお客さんは、フェスティバル期間中に必ずやまた聴きに来ることだろう。

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