2024-03

2010・1・10(日)下野竜也指揮 読売日本交響楽団

   横浜みなとみらいホール (マチネー)

 ロッシーニの「結婚手形」序曲もそうだが、スッペの「ウィーンの朝・昼・晩」「怪盗団」「美しきガラテア」「スペードの女王」といった序曲をまとめてコンサートで聴く機会など、ふだんはまず無いと言ってよかろう。
 意欲的な若手指揮者の下野竜也は、珍しい作品を掘り出しては聴衆に紹介するという良い仕事を常日頃から進めているが、スッペの序曲集とはちょっとした穴場的なレパートリーである。面白いところに目をつけたものだ。

 読売日響はこういう傾向の曲には慣れていないらしいから、才気煥発・軽妙洒脱という雰囲気を出すのは無理なようである。しかし、演奏は立派でちゃんとしているし、特にスッペは適当に賑やかで元気がいい。したがって、かなり楽しめた。ロッシーニでのホルンはお見事。

 この他にプログラムに含まれていたのは、ドヴォルジャークの「ヴァイオリン協奏曲」。ロシア系の若手女性奏者リザ・フェルシュトマンの演奏は瑞々しく、音色も爽やかだ(写真とはだいぶ雰囲気の違う人だが・・・・)。惜しむらくは、オーケストラが重く暗い。特に第1楽章では「下野のドヴォルジャーク」にふさわしい活気に不足した感もある。

 後半のスッペ4曲が終ってから、下野が彼らしくユーモアあふれる新年の挨拶を行ない、聴衆を寛がせる。「今年も読売日響をよろしくお願いいたします」と拍手を浴びたあと、「お願いばかりじゃ申し訳ないので、もう1曲」と聴衆を爆笑させ、アンコールとして演奏したのは「軽騎兵」序曲。ただし演奏は、本プロでの4曲ほどには盛り上がらなかった。読響メンバーがスッペに飽きたのかしらん?

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