2024-03

2010・1・22(金)マリン・オルソップ指揮読売日本交響楽団

   サントリーホール

 アメリカの女性指揮者、ボルティモア響音楽監督のマリン・オルソップが客演。バーバーの交響曲第1番ホ短調と、マーラーの交響曲第1番「巨人」を指揮した。
 最近の女性指揮者に多いタイプの、きびきびした指揮ぶりだ。カーテンコールでコンサートマスター(藤原浜雄)と握手したり答礼したりする動作も実にすばやく、目まぐるしい。

 その雰囲気が、指揮にも表われているだろう。「巨人」第4楽章大詰めでの追い込みなど、あたかも天馬空を行くがごとき軽快なテンポである。オーケストラから引き出す響きも全体に明るく、透明な音色をも随所に聴かせ、爽やかさをあふれさせている。
 かようにおどろおどろしくない「巨人」も、また一つの解釈として面白い。
 今日は読売日響の立ち上がりが2曲とも悪く、特にトランペットやホルンがフラフラしていて、いずれも曲の前半ではどうなることかという雰囲気もあったのだが、幸いに「巨人」ではオーケストラ全体が復調するにつれ、この指揮者らしい勢いの良い音楽が噴出するようになった。

 ただし、バーバーの交響曲の方では、ゆっくりしたテンポの底流に沸騰するはずの力感が今ひとつ伝わって来ないもどかしさが終始ついてまわった。読売日響がこの曲に慣れていないせいだったのかどうかは判らない。
 とはいうものの、わが国では滅多に演奏されることのないこのような佳品が定期公演で紹介されたことは、大いに意義深いだろう。

コメント

バーバーはその昔テレビが黒白だった時代、何かの映画で勝手に挿入されたこの曲の冒頭を聴いて以来、大変気に入りの曲となりました。40数年の時を経て、初めて生で聴くことが出来感激した次第です。

只、演奏はいきなりトランペットがコケたのは返す返すも残念でした。

それにしても、こうした隠れた名曲が紹介されるのは歓迎すべきことではあります。

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