2024-03

2010・1・29(金)ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」(第3日)
ショパンのピアノ作品全集第4回 1830~1832年

   サル・フランショーム (14時~15時)

 こちらサル・フランショームは、450席の会場。
 最初に「ノクターン」の「作品9」の3曲をアンヌ・ケフェレック、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ、アブデル・ラーマン・エル=バシャが1曲ずつ弾き、そのあとにヌーブルジェが「スケルツォ第1番」と「エチュード 作品10」の全曲を弾いた。

 ホールのアコースティックのせいか、それとも席の位置のせいだろうか、ヌーブルジェの演奏は、先日東京で聴いた時よりも、さらに鋭角的で張り詰めたものに聞こえる。ショパンの和声的なふくらみや情感は切り捨てられ、極度に神経質で青白い緊迫感に支配されている、といったらいいか。よく言えば火の出るような、切り込むような演奏であり、悪く言えば叙情も余情もない、割り切った演奏であった。
 こういうショパンを弾く若手ピアニストは最近とみに多く、それを支持する聴衆も多いだろう。それは一刀両断的な痛快さと明解さに満ちてはいるが、こちらの神経が少し疲れ気味の時に聞くと、はなはだ落ち着かない気分に追い立てられる。

 不思議にこの回の演奏では、ケフェレックでさえ、同様の傾向に近づいているように聞こえる。エル=バシャなど、3人のうちでは最も落ち着いた演奏を聞かせている人ではあるものの、それでも最近のスタイルに合わせているような傾向さえ感じられたのであった。

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