2024-03

2010・1・29(金)ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」(第3日)
ジョス・ファン・インマゼール指揮アニマ・エテルナ「幻想交響曲」

   オーディトリウム・フォンタナ (19時00分~20時10分)

 さっきのホールではそのあとにミシェル・ベロフがモーツァルト、リスト、モシュレス、フンメルなどを弾くリサイタルがあり、これも聴きたいのは山々だったが、インマゼールとアニマ・エテルナへの期待もやみがたく、足を転じて1900席の大ホールに。
 この音楽祭では、ショパンに関連のある作曲家の作品も多数取り上げられている。その一つがこれだ。ベルリオーズの「幻想交響曲」。超満員で、結局立ち見になった。

 立ち見はいいけれども、演奏は全く何と形容したらいいものか。ピリオド楽器で「幻想交響曲」をやるのだから、あまりアテにはならないだろうと思っていたが、予想より更に悪く、もう少しちゃんと正確に演奏してもらいたいなと思うことしきり。
 こういう演奏で聴くと、ベルリオーズのこの作品が甚だバラバラな印象になる(整えられたレコードの音とはそこが違う)。当時の楽器で演奏するということだけを目標にして、アンサンブルやソロのパートの正確さを蔑ろにして何になるだろう。
 技術的な問題だけではない。この異様に遅いテンポの、しかもイン・テンポのインマゼールの解釈にも納得が行かない。ここでは、ベルリオーズの激情はすべて無視されている。ベルリオーズの音楽には古典的な端正さも重視されており、インマゼールはおそらくそこに立脚点を置いているのだと思われるが、あまりそれに偏るのも問題だろう。

 第4楽章(断頭台への行進)が終った瞬間に、まるで演奏終了時のような盛大な拍手が起こってしばらく続き、そこで帰りかける客が何人か出現したのには仰天。


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