2024-03

2010・1・31(日)ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」(最終日)
小山実稚惠リサイタル

   サル・ヴォイチェホフスキ (15時15分~14時10分)

 200席ほどの広間で、客席は立錐の余地もなし。ただし、音響効果は必ずしも良いとは言えない。
 小山実稚恵はこの音楽祭では何回かの公演を行なっている。このリサイタルでは、「ノクターン」作品9の2(2曲)、「ワルツ」からは「第19番」、「作品34」(2曲)、「作品64」(3曲)および「作品69」(2曲)、それに「バラード」第1番、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」。

 並み居るアクの強いピアニストたちの中で彼女の演奏を聴くと、いかにも清楚で自然なショパンに聞こえる。そこではあざとい誇張も怒号もなく、ショパンの持つ音楽の瑞々しさ、ハーモニーのふくよかさ、転調の豊かさなどが、何の衒いもなく率直に、しかも端正な情熱を以て再現されているといった感なのである。
 日本で聴くと彼女の演奏はかなりパンチの聴いたスタイルに感じられるけれども、こちらで聴くと、それとは些か趣を異にするだろう。「日本人演奏家のショパン」などというものを安易に定義することは危険だが、少なくともナントのこの場所で他のピアニストたちと短時間のうちに聴き比べた場合、音楽のスタイルの違いが驚くほど明確に示されるのが解る。だが、それでいいのだと思う。

 同じ時間に他のホールでは小菅優も演奏していた。それも聴きたかったのだが、あいにく体は一つ。

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