2024-03

2010・1・31(日)ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」(最終日)
「ユニヴェルス・ド・ショパン」

   オーディトリウム・フォンタナ (19時00分~20時40分)

 これは一種のガラ・コンサート。
 ポーランドの民族楽器グループ「ゼスポール・ポルスキ」の華やかなポロネーズの演奏で開始され、以下はヤツェク・カスプシク(ヤーツェク・カスプシェク)指揮するシンフォニア・ヴァルソヴィアをバックにしてのソリストたちの演奏となる。

 まず、エル=バシャが「クラコヴィアーク」で味のある演奏を聴かせ、ジュジアーノが「ドン・ジョヴァンニ」(モーツァルト)の「お手をどうぞ」による変奏曲を淡々と弾く。
 次いで、昼間にも歌ったペレチャツコがロッシーニの「ブルスキーノ氏」の「私に花婿を下さい」と、ベルリーニの「夢遊病の女」からの「ああ、信じられない」を華麗に歌う。
 次にヤン・ルヴィオノワ(チェロ)とアダム・ラローム(ピアノ)がショパンの「チェロ・ソナタ」からの「アダージョ」を清楚に演奏。 
 そしてベレゾフスキーが登場、ショパンの「ワルツ」作品64の2と「革命のエチュード」を弾いたが、これは何とも唖然とするような雑な演奏。ワルツは、まるで初見で楽譜を見ながら弾くような雰囲気だ。オレのショパンは他のピアニストと違い、レガートで流麗なのだぞ、という姿勢だけは感じられたが。

 最後にオーケストラがロッシーニの「セヴィリャの理髪師」序曲を演奏した。この著名な指揮者とオーケストラは、イタリア・オペラにはまるで慣れていないようで、スカスカの音でのんびりしたテンポの、おかしなロッシーニを演奏する。それでも、満席の会場は常に沸きに沸く。序曲のコーダのみ演奏したアンコールのあとでは、スタンディング・オヴェーションになった。

 同時間帯には別のホールで、メルニコフやラーンキ、ヴォロディンら、それぞれのコンサートが行なわれていたが、聴くのはこのコンサートで完了。
 ホールで行なわれたものだけでも5日間総計241にものぼるというコンサートの、私が3日間で聴けたのはたったその数パーセントにも及ぶまい。だがとにかく、ショパンの多種多様な「顔」を覗き見られただけでも有益で面白い「熱狂の日」音楽祭であった。翌日の帰国の飛行機の中では、きっとショパンのいろいろな曲が、頭の中でガンガン鳴り響いていることだろう。
 
 ちなみに日本での「ラ・フォル・ジュルネ」は、ゴールデン・ウィークに東京のほか、金沢、新潟、びわ湖ホールで開催される。
 なお噂によれば、来年のテーマはマーラー、リスト、ブラームスだとか。

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