2024-03

2010・5・8(土)藤岡幸夫指揮関西フィルハーモニー管弦楽団 東京公演

  サントリーホール  2時

 今年が創立40周年。デュメイを音楽監督に迎える一方、東京公演を活発に行なうなど、めざましい攻勢に転じた関西フィル。
 今日は首席指揮者・藤岡幸夫との演奏で、シベリウスの「フィンランディア」と「交響曲第2番」、その間にチョウ・チン(趙静)をソリストにドヴォルジャークの「チェロ協奏曲」というプログラムだった。

 これまで東京で聴いたいくつかの演奏に比べ、今日は藤岡としては端正にまとめた傾向の音楽づくりではないかという気がするが、それでもシベリウスの2曲では、最近の彼特有の、非常にメリハリのある、ごつごつした骨格の音楽が轟々と響きわたっていた。
 所謂「のっぺりした演奏」にならないこのようなスタイルは、私は好きである。

 ただし、いくらアクセントのはっきりした演奏であっても、オーケストラの音色がもう少し美しくならないと困るだろう。残響の豊富なこのサントリーホールの2階席で、これほど弦の音がガリガリと鋭く聞こえたオーケストラは、ほかには――皆無とは言わないが――滅多にない。
 かといって、今日の演奏すべてがそうだったというわけでもないのである。ドヴォルジャークの協奏曲ではしっとりした味も出ていたし、アンコールで演奏した「過ぎし春」(グリーグ)では、その弦の音色が透き通るような美しさに転じていたのだった。
 大雑把に言えば、音楽があまりアジタートせず、かつ緩いテンポで進む時には、弦も余裕を以ってたっぷりと鳴ることが多いようである。

 ソリストの趙静の演奏は、いつ聴いてものびのびとしてスケールが大きい。ドヴォルジャークの叙情と温かさと懐かしさを大らかに歌い上げた快演であった。
 
 

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