2024-03

2010・6・3(木)クリスチャン・ツィメルマン・ピアノ・リサイタル


   サントリーホール  7時

 札幌から倉敷まで、1ヶ月間15回にわたる演奏会で構成された日本ツァーの、今日は10日目。ショパンの作品によるプログラム2種のみ――といっても1曲だけが異なるプログラムなのだが――で廻るスケジュールだという。
 今日はAプロで、「ノクターン作品15の2」「ソナタ第2番」「スケルツォ第2番」、休憩を挟んで「ソナタ第3番」と「舟歌」。アンコールはなし。8時50分には終演となった。

 ショパン・イヤーの上半期。あれこれ奇怪な(?)ショパンや、戦闘的な(!)ショパンを聴いて来た耳には、静かに開始されたツィメルマンの「ノクターン」が、なんとバランスのいい演奏に聞こえたことか。やはりこれこそ真打の登場か、とさえ感じてしまったくらいである。
 明晰に張りつめた響きではあるものの、ある音域にくぐもった音色を漂わせて、それが西欧の最近の若手のピアニストの演奏からは聴けないような、翳りのあるショパン像となって立ち上がって来る。

 彼のショパンが成熟した世界に達していることは、どこからみても疑いはない。
 だが、――なぜこう、聴いているうちに、何かほかのものを求めたくなって来るのだろう?

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