2024-03

2011・5・2(月)ラ・フォル・ジュルネ金沢 オーケストラ版「冬の旅」

   石川県立音楽堂コンサートホール  8時

 ピアノのパートを、鈴木行一が小編成のオーケストラに編曲したシューベルトの「冬の旅」全曲。演奏は、ヴォルフガング・ホルツマイアー(Br)と井上道義指揮のオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)。

 この版はかなり前、ヘルマン・プライと岩城宏之指揮のOEKが演奏したのを、ライヴとCDとで聴いたような気がする。OEKのために作られたようなヴァージョンだから、今回のようなテーマの音楽祭には、うってつけの曲だろう。

 編曲の出来映えにはムラが感じられなくもないが、たとえば「旅篭屋」などのように息の長い旋律が奏される曲では、オペラの一節のような壮大さも生まれ、それはそれで面白い。井上がそれをまたロマンティックに表情も大きく、ここぞとばかり切々と歌わせるから、さらに効果的になる。
 ホルツマイアーの歌唱が、全曲を通じて非常に劇的で、激しく悲痛な感情を吐露するような表現にあふれていたのも、このオーケストラの性格とのバランスを考えてのことであろう。OEKの演奏も美しく、なかなか良いコンサートであった。

 当初のタイムテーブルには8時から9時まで、と表示されていたので、あるいは抜粋でやるのかと思っていたが、結局、全曲だった。
 終演は9時15分。ホール前のオープンカフェでは、まだ別のコンサートが続いていた。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

https://concertdiary.blog.fc2.com/tb.php/978-8489c623
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since Sep.13.2007
今日までの訪問者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

・雑誌「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」
連載中